人生が順風満帆でない人ほど、若者を理解できる。

自分の立ち位置を一旦忘れること


あまりにも当たり前に、順風満帆に人生が来てしまうと、見過ごしてしまうことがでてきます。順風満帆ということは、もしかしたら、いい大学、いい会社と順調に進み、収入も良いため、お金には困っていないでしょう。当然、努力された結果ですので、素晴らしいと思います。

もし、そうだったとしたら、要注意です。自分と同じ考え、同じ道を歩むことが、人生の成功だと勘違いしてしまうからです。

年が10歳離れると、時代の流れは変わり、成功パターンは変わります。ましてや、20歳、30歳も離れていると、180度違うことも出てくるのです。

その価値観が、若者の考え方を理解することが出来ない理由になってしまいます。「若者は、こうすべきだ!」「我々は、こうしてきた!」となってしまうのです。

私がもし、順風満帆に人生が行っていたら、おそらく、旧帝国大学に入り、超一流企業に入っていたと思います。愛知県なので、自動車関連企業、もしくは、電力会社で働いていたかも知れません。ちなみに、私の理想論を語っているだけですので、お許しください。

高校受験は、親や中学校の担任の猛反対に合い、2ランク下げました。高校1年生までは、学年で10番以内でした。10番以内ですと、旧帝国大学あたりが狙えます。

それが、あるとき、急に勉強したくなくなり、遊びを覚えて急降下。大学も2浪寸前でした。

就職に疑問を持ち始め、就職活動をしなかったためか、あまり良い企業には入れず。就職氷河期の初めでした。その後は、自分の居場所を探すように、転職。転職したら、年下でも先輩や上司です。苦しかったです。

やっと、独立して好きな仕事ができるようになりましたが、それまでの挫折は半端ないです。
 

世間の言うとおりの人生を、子どもにさせようとしたことがない


元々、亭主関白の私ですが、嫁さんに偉そうにしたことが、ほとんどありません。

男性の多くは、子どもが勉強しない、成績が悪いと、嫁さんに文句を言うそうです。「お前の育て方が悪いと」。働くことを「家族のため」と言っている人ほど、なぜか奥さんとの会話がありません。長期の単身赴任から戻ってくると、奥さんはダンナの扱いに困るそうです。なんかおかしな世界です。

嫁さんに、「私がお金を稼いでいるんだから・・」とは、ひと言も言ったことがありません。今は共働きですが、「主婦業は、お金にならない」なんて、思ったことも、口に出したこともありません。ほんと、家事は大変だと実感しています。今では、皿洗い、部屋の掃除、風呂の掃除は、私の仕事です。元々、家事には全く興味がありませんでしたので、順風満帆に行かなかったことが、かえって良かったのかもしれません。

私が、旧帝国大学出身で、大企業の社員でしたら、嫁さんにキツく当たっていた自信があります。たまに、嫁さんにも言われます。

まわりの親に多いのですが、「子どもは親の言うことを聞くべき!」「反抗したら許さない!」という考え方です。うちには、そういうルールはありません。子どもの意見や考え方は、尊重しています。どうしてもダメなときは、言うこともありますが。

元学校の先生の前で、この話しをすると、たいてい小言を言われます。でも、教育者は、先生の方が立場が上だと決めつけているため、そのような考え方になっているのです。当然、そのような先生には、子どもは心を開いていません。

「勉強しないと、良い大学には入れなくて、良い会社には入れないぞ!」なんて、言ったことはありません。

勉強が好きならばそうすればいいのですが、勉強が好きでもないのに、無理させることはありません。もう、時代は変わり、昔ながらの古い体質の大企業から、経営破綻してきています。

私は、「好きなこと」をして、「悔いのない人生」を選んでもらえば、それでいいのです。

このように考えて、自分の子どもから、私の講演先の小学生、中学生、高校生、大学生に接すると、ほんと、心を開いてくれます。

これが、本当の教育で、若者への接し方だと思うのです。

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